インタビュー

森川幸人氏が語るゲームAI開発の軌跡と未来展望

概要

森川幸人氏は、モリカトロンの代表取締役であり、ゲームAI設計者として多くの作品を手掛けてきました。代表作には『がんばれ森川君2号』や『アストロノーカ』があり、特に『はらぺこミーム』ではAI設計を担当しています。

AIとの出会いは記憶にないものの、彼は企画が通った後にAIの勉強を始めました。大学での工学的数学の理解は難しく、半年間はゲーム製作が進まない中で学び続けました。『がんばれ森川君2号』では、AIを搭載したロボットを育成するゲームを制作しました。

『アストロノーカ』では、遺伝的アルゴリズムを用いて害獣の進化を再現し、プレイヤーのトラップに応じて自律的に進化する仕組みを導入しました。このアイデアは、RPGのパラメータ生成にも応用できると考えましたが、実際には広まらなかったと述べています。

さらに、音楽生成のアイデアから『くまうた』を制作し、プレイヤーの好みに応じた楽曲を生成する仕組みを試みました。モーションキャプチャーを使用したこの作品は、当時としては革新的でした。

最新作『はらぺこミーム』では、ニューラルネットワークを用いてキャラクターの行動を学習させています。AIの可能性は素材作りにとどまらず、キャラクターに生き生きとした行動を与えることができると強調しています。ゲームデザインにおけるAIの役割についての悩みも語り、プレイヤーの期待に応えることが重要であるとしています。

ポイント

  1. 森川幸人氏は、AIを活用したゲーム開発の先駆者であり、代表作に『がんばれ森川君2号』や『アストロノーカ』がある。
  2. 『アストロノーカ』では、遺伝的アルゴリズムを用いて害獣の進化を再現し、プレイヤーのトラップに適応させた。
  3. 最新作『はらぺこミーム』では、ニューラルネットワークを活用し、キャラクターの行動に生き生きとした振る舞いを実現している。

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