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Steamの成人向け規制と削除が生む文化戦争—村祀り桃色紀行とLGBTQ開発者の声

概要

Steamとitch.ioで成人向けコンテンツ規制が強化され、「村祀り桃色紀行 さかざ村の淫祀り」を含む作品が突然削除・検索非表示となりました。

背景にはオーストラリアの保守団体Collective Shoutの苦情があり、決済代行を介して影響が波及したとされています。

MastercardやVisaの要請とValveの開発者ガイドライン改定が実質的な原因と見られています。

itch.ioは「事前通知が現実的でなかった」と説明し、成人テーマの扱いが拡大解釈されたと謝罪しました。

LGBTQの開発者は、ゲームを通じた体験表現が消える懸念を訴えています。

Eurogamerの取材でItch Queer Games Bundleの共同創設者Taylor McCueは「成人=ポルノではない。小規模なクィア作品も危機だ」と語りました。

また、性的暴力・トラウマを題材にした作品の扱いの是非や“ゲーム警察”による監視を巡る批判も高まっています。

Robert Yangは、特定ワードの制限がSNS上での表示を妨げ、LGBTQの文化が企業に規定されることの有害さを指摘しました。

多くの開発者は規制を一概には責めず、年齢制限は必要だが性的テーマの創作を排除すべきではないと語りました。

Yangはこの動きを“文化戦争”と呼び、将来の抵抗を組織化するべきだと述べています。

ポイント

  1. 保守系団体の苦情と決済要請でitch.ioとSteamが成人向け規制を一斉実施。
  2. LGBTQ開発者は性的トラウマを扱う作品も排除される恐れを語り、創作機会の減少を懸念。
  3. 「文化戦争」とみなす声が広がり、自由な表現とインディーの存続が危機感を強めている。

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