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スクラッチでクエストゲームの作り方徹底解説!初心者でもできる作成手順とコツ

スクラッチとは?クエストゲーム作り方を知る前に基本をおさえよう

スクラッチ(Scratch)は、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが開発した、ビジュアルプログラミング言語です。

小学生から大人まで幅広く親しまれ、難しいコードを書く必要がありません。

ブロックを組み合わせることで簡単にプログラムを作れるため、プログラミング学習の入門教材として世界中で人気を集めています。

スクラッチで作れるゲームのジャンルは多岐にわたり、シューティングゲーム、アクションゲーム、パズルゲームなど多彩です。

中でも「クエストゲーム」は物語やミッションが進行するゲーム形式のひとつ。

自分だけのストーリーや冒険を作って遊べることから、子どもにも大人にも大人気です。

今回はスクラッチを使ってクエストゲームの作り方を詳しく解説します。

なぜスクラッチでクエストゲームを作るのか?その魅力とメリット

スクラッチでクエストゲームを作る魅力は大きく3つあります。

1つ目は、自分だけのオリジナルストーリーを作れることです。

2つ目は、命令ブロックを使った視覚的な設計で、プログラミング未経験者でも直感的に操作しやすい点です。

3つ目は、キャラクターの操作やアイテムの入手、敵との戦いなど多様な要素を工夫することで、論理的思考と創造力を育めることです。

スクラッチのクエストゲーム作り方を覚えることで、ゲーム制作の基礎だけでなく、試行錯誤や達成感も味わえます。

スクラッチクエストゲーム作り方の全体像

まず全体の流れを把握しておきましょう。

スクラッチでクエストゲームを作る基本的なステップは以下の通りです。

1. 企画(テーマやストーリー決め)
2. キャラクター・背景素材の準備
3. クエスト(イベント)の設計
4. プログラミング(命令ブロックの組み立て)
5. テスト・調整
6. 公開・共有

この流れに沿って進めれば、スクラッチでクエストゲームの作り方を段階的に身につけることができます。

スクラッチクエストゲーム作り方:企画編

クエストゲームを作る際、まずは企画が重要です。

テーマとストーリーを考える

どんな冒険を作りたいか、プレイヤーがどんな目標を持つのかを考えます。

例えば、お姫様を救う旅、魔法のアイテム集め、不思議な村での事件解決など、自由に決めてかまいません。

ストーリーが決まると、キャラクターや舞台のイメージも固まります。

クエストの流れを設計する

クエスト(冒険や依頼)はゲームの中心です。

最初の村で村人から依頼を受け、森でアイテムを見つけ、ボスと戦う…といったミッション構成を考えます。

クエストの数は2つでも5つでもかまいません。

ゴール(クリア条件)も明確にしましょう。

スクラッチクエストゲーム作り方:キャラクター・背景素材編

スプライトの選択と加工

スクラッチでの「スプライト」とは、動かしたり変化させたりするキャラクターやアイテムのことです。

スクラッチには猫や恐竜、宇宙人などさまざまなスプライトが用意されています。

自分で絵を描いてオリジナルキャラを用意することもできますし、インターネット上のフリー素材を使うことも可能です。

背景は「ステージ」と呼ばれます。

森・村・洞窟など、ゲームの場面ごとに背景を切り替えられるように何枚か用意しましょう。

キャラクターと敵キャラ設定

プレイヤーが操作する主人公スプライトを用意し、移動や会話ができるよう命令ブロックを後で組み立てます。

敵キャラやNPC(村人など)もスプライトとして複数配置しましょう。

それぞれ設定する動きやセリフも考えておきます。

スクラッチクエストゲーム作り方:クエスト設計編

スクラッチでクエストゲームの作り方における最大のポイントがクエストやイベントの設計です。

イベントフラグの管理方法

クエストでは「特定の条件を満たしたらイベントが発生する」という仕組みが重要です。

これを「フラグ管理」と呼びます。

スクラッチでは「変数」を使い、例えば「村人の依頼を受けた=1」「アイテムをゲットした=2」と数字で判別できます。

この変数を「もし〜なら」ブロックと組み合わせ、ストーリーの進行やフラグに応じたセリフや行動を設定します。

会話の実装

村人に話しかけると依頼が発生する、という場面もスクラッチで簡単に作れます。

プレイヤーキャラが村人スプライトに接触した時、「話す」命令ブロックで台詞を表示します。

フラグの進行状況によってセリフを分岐させることで、奥行きのあるストーリーが展開できます。

アイテム取得と利用

アイテムもスプライトで作り、取得したら「アイテムゲット」変数を増やしましょう。

「宝箱を開ける」「森で薬草を拾う」といった場面を簡単に再現できます。

ゲーム進行に合わせてアイテムを使う(体力回復、イベント解放など)命令も組み込めます。

スクラッチクエストゲーム作り方:プログラムの組み立て編

スクラッチでのプログラミングはブロックを積み木のように並べる形です。

ここでクエストゲームならではの具体的なスクリプトの作り方を紹介します。

キャラクターの移動

矢印キーでキャラクターを上下左右に移動する処理は「ずっと」「もし〇〇キーが押されたなら」「〇歩動かす」ブロックの組み合わせで作れます。

背景や壁にぶつかったら動きを止める(「色に触れたなら」判定)処理も追加すれば、ダンジョン探索や町歩きを実現できます。

イベント発生のスクリプト

例えば主人公が村人のスプライトに触れ、かつクエスト開始フラグが立っていなければ「依頼を受ける」メッセージを表示します。

依頼後、フラグをオンにしてイベントの流れが変わるようブロックを配置しましょう。

アイテムの取得・使用

アイテムスプライトとキャラクターが接触したとき、「隠す」ブロックで消し、「アイテム変数」を変更します。

取り終わったアイテムは出てこないように表示制御も忘れずに。

使うときは、メニュー画面を作って「使う」ボタンを設置しても良いです。

敵キャラとのバトル処理

移動する敵キャラスプライトと接触したら、バトル画面に切り替える仕組みも作れます。

バトルもシンプルなコマンド式(攻撃・回復など)の命令ブロックで再現可能です。

勝利・敗北時のメッセージや報酬処理も忘れずに。

スクラッチクエストゲーム作り方:テストと調整編

作ったゲームは必ずテストプレイしてみましょう。

不具合やバランス調整

キャラクターの移動がスムーズか、イベントが破綻なく進むか、アイテム・バトルのバランスはどうかなど、細かくチェックしましょう。

クエストの難易度や長さもプレイしやすいバランスに再調整します。

遊びやすいユーザーインターフェース

セリフ表示時間、メッセージの見やすさ、進行度のわかりやすさなど、ゲームとして遊びやすくなるよう工夫してみましょう。

選択肢やヒント表示も加えると、初心者フレンドリーな設計になります。

スクラッチクエストゲーム作り方:公開と共有編

スクラッチプロジェクトはインターネット上で簡単に公開できます。

スクラッチ公式サイトの「共有」ボタンを使えば、世界中のユーザーとあなたのクエストゲームを楽しむことができます。

また、他の人が作ったクエストゲームを参考にすることで、自分のアイデアをさらに広げることもできます。

スクラッチでクエストゲーム作り方の参考にしたい名作実例

スクラッチコミュニティには実在のクリエイターによる名作クエストゲームが多数公開されています。

たとえば人気作品「冒険クエスト!」や、「少年と魔法の本」、「迷いの森の伝説」などは、ストーリー性あふれる作りと工夫にあふれています。

これらはスクラッチの「プロジェクトを中を見る」機能でプログラム構造を直接確認可能です。

他の人の作り方を学び、自分の作品作りに活かすことが可能となっています。

スクラッチクエストゲーム作り方:初心者がつまずきやすいポイントと解決法

命令ブロックの順序や、変数管理に迷う方が多いですが、いきなり複雑な全体像に挑まず、まずは1つのクエストから作ると上達しやすいです。

「キャラ移動→イベント発生→アイテム取得」などを1つずつ順番に組み立て、順々にテストしながら進めていくことをおすすめします。

また不明点があれば、スクラッチ公式の「チュートリアル」やYouTubeの解説動画、「Qiita」や「note」などの解説記事も充実しています。

実際に使える!スクラッチクエストゲーム作り方テンプレート紹介

初心者でも作りやすいクエストゲームのテンプレートとして、以下の構成を参考にしてみましょう。

1. 最初の村…開始イベント、村人から依頼
2. 森…アイテム探索、敵キャラ登場
3. 洞窟…ボス戦、アイテム利用
4. 村に戻って報告…エンディング

各場面を異なる背景スプライトにし、それぞれの登場キャラ・アイテムに対応したスクリプトを書いていきます。

まとめ:スクラッチクエストゲーム作り方で自分だけの冒険を

スクラッチを使ったクエストゲームの作り方は一見難しそうですが、段階的に進めていけば確実に完成までたどり着けます。

自分だけのストーリー、キャラクター、冒険の仕掛けを自由自在に設計できるのが大きな魅力。

スクラッチクエストゲーム作り方を身につけて、ぜひ世界に一つだけのオリジナル作品を作ってみてください。